” 学問なんて、覚えると同時に忘
れてしまってもいいものなんだ。
けれども、全部忘れてしまって
も、その勉強の訓練の底に一つ
かみの砂金が残っているものだ。
これだ。これが貴いのだ。勉強
しなければいかん。 ” - 太宰 治
◇子どもの時の勉強は、大人に
なってからの勉強の練習だ。私
たちは、このことを忘れてしま
う。子どもの時は、勉強して、
大人になってからは、勉強をし
なくなってしまう人が多い。そ
れは、全く本末転倒なのだ。子
どもの時に練習し、大人になっ
てからが、本番の勉強なのだ。
◇そして、勉強は、自分をどん
どん変化させるための刺激に過
ぎない。それを実践するところ
に、本番としての価値を持つ。
大人の勉強は、生きていく上で、
十分役に立つものなのだ。ここ
が、子ども時代の勉強とは全く
違う。だから、子ども時代の勉
強を練習と呼ぶのだ。
◇勉強をしよう。全ての勉強が、
そのまま実践できるものではな
いが、その全てが実践の下地に
なって、実践自体を豊かにして
くれるものだ。勉強をしない大
人になっては、誰かにぶら下が
る人間になってしまうだけだ。
勉強することだ。