「ダメな子」とか、「悪い子」
なんて子どもは、一人だってい
ないのです。
その子たちをそんなふうに見る
ことしかできない、大人たちの
精神が貧しい。
ー手塚 治虫
◇私たちの自己評価や他者評価
は、一面的になりやすい。どう
しても、人間は、簡単に判断し
たくなるからだ。その方が、心
理的負担が自分にかからないか
らだ。しかし、人間は、多面的
で、重層的な存在なのだ。いろ
いろな角度から見てみないと、
この人物をよりよく知ることに
はならない。
◇だから、簡単に人にレッテル
をはらないことだ。気を付けて、
見てみることだ。一面的に見て
いるかもしれないといつも思う
ことだ。未だ見つけていない面
があるかもしれないと思って、
我慢してみることだ。
◇私たちの見方次第で、世界は
変わっていくものだ。自分を、
他者を、世界を、どう見るかを
いつも問おう。今見ている以上
のものが、見えてくるはずだ。