提出物を2度やる

こんにちは。宮之川原校の家元です。

今週も先週に引き続きテスト対策の週末です。

 

さて、今週は「提出物」のお話です。

「提出物、ピンチの人いるー?」

テスト対策までに提出物はほぼ終わらせるようにと言ってきたためか、手を挙げる生徒はいませんでした。

素晴らしい!

だいたいみんな8~9割くらい終わっているようでした。

 

「提出物」とは何か、ご存じない方もいらっしゃると思いますので簡単に説明しますと、中学校では教科書準拠の問題集が各教科渡されます。

この問題集の何ページから何ページまでをやって、丸付けして提出すると、平常点として通知表の評価に加味される、というものです。

 

指定されるページは定期テストの範囲と一致していますので、この提出物をやることで、テスト勉強もできるし、平常点の評価も上がるし、と一石二鳥なのです。

 

とても良い仕組みです。

ただ、一点を除いては。

そう、この「提出物」は残念ながら「強制」された勉強なのです。

 

勉強というのは、強制された時点で効果が落ちます。

「提出しなきゃ」という意識が邪魔になるのです。

たとえば社会のテスト前日に「提出するため」の問題集に答えを書き込む勉強をしている。

これではなかなか暗記できませんし、テストの点も期待できません。

目的が「テストで点を取るための暗記」ではなくなっているからです。

 

では「提出物」は無駄なのか。

そんなことはありません。

定期テストを作っている学校の先生も持っている問題集ですので、どんな教材よりも定期テストに合っているはずです。

 

そう、「提出物」を強制された勉強にしなければいいのです。

その方法は、2度やることです。

 

1度目は「提出するため」で構いません。

できるだけ早めに取り掛かって、「提出物」をとにかく提出できる状態にします。

そして2度目。

答えのところを紙で隠してもう1度やります。

 

2度目は誰に強制されたものでもない、正真正銘のテスト勉強です。

やらなくても怒られないことをやるのが勉強です。

この強制されない勉強こそが、お子さんの力を伸ばしてくれます。

 

「そんなこと言ったって、早めにって言っても提出物のページを指示されるのは1週間前だし・・・」

 

大丈夫です。

いま学校で習っているところをやればいいのです。

多少余分にやりすぎたって、怒る先生はいないはずです。

 

提出物を上手に活用してくださいね。

 

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